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拡大/縮小と解像度の関係

EPSON Scanの[解像度]で設定する解像度は、出力解像度(スキャン後の画像の解像度)を示します。入力解像度(スキャナーからスキャンする際の解像度)は、出力解像度の設定、出力サイズの設定、取り込み枠の設定によって自動的に決まります。そのため、拡大/縮小する場合、解像度の数値を拡大/縮小率に合わせて計算・設定する必要はありません。

拡大/縮小する場合に、入力解像度がどのように決まるか、参考として説明します。

縦横比が同じ原稿の拡大/縮小率

A5サイズの原稿を、A4サイズで拡大してスキャンする手順を例に説明します。
A5サイズをA4サイズに拡大するには、縦横それぞれを140%に拡大します。
従って、入力解像度は
例えば、A5サイズの原稿を
出力サイズ:A4
解像度:300dpi
の設定でスキャンした場合
300dpi×140%=420dpi
となります。

縦横比が違う原稿の拡大/縮小率

縦横比が同じ原稿は、縦横を同じ比率で拡大/縮小すればよいのですが、例えば35mmフィルムをL判に拡大すると、縦横比が異なります。このような場合、拡大/縮小率はどのようになるのでしょうか?
35mmフィルムとL判はそれぞれ下図のサイズです。
35mmフィルムをL判の大きさに拡大するには、縦を約370%、横を353%に拡大することになります。
この場合、35mmフィルムの縦の長さがちょうど収まる約370%に拡大すると、横がはみ出してしまいます。横の長さがちょうど収まる約353%に拡大すると、縦が少し小さめになりますが、L判のサイズに収まります。
従って、[出力サイズ]で35mmフィルムをL判で出力するには、縦横の両方が収まる、353%に拡大されます。
入力解像度は
例えば、35mmフィルムを
出力サイズ:L判
解像度:300dpi
の設定でスキャンした場合
300dpi×353%=1059dpi
となります。
参考
入力解像度と出力解像度を一致させたいときは、出力サイズを等倍に設定してください。
プロフェッショナルモードを選択している場合、ここの説明は[出力サイズ]のトリミングを[あり]に設定しているとき(初期設定)の例です。