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GS a


[名称]

自動ステータス送信の有効・無効

[コード]

ASCII
   
GS
  
a
  
n
16進数
1D
61
n
10進数
29
97
n

[定義域]

n = 0 ~ 255

[初期値]

n: 機種により異なります。

[機能]

自動ステータス送信 (ASB: Automatic Status Back) の対象となる基本 ASBステータスを選択します。
n: ビット
2進数
機能
16進数
10進数
0
0
ドロアーまたは外付けオプションブザーのステータスを無効選択する
00
0
1
ドロアーまたは外付けオプションブザーのステータスを有効選択する
01
1
1
0
オンライン / オフラインのステータスを無効選択する
00
0
1
オンライン / オフラインのステータスを有効選択する
02
2
2
0
エラーのステータスを無効選択する
00
0
1
エラーのステータスを有効選択する
04
4
3
0
連続用紙検出器のステータスを無効選択する
00
0
1
連続用紙検出器のステータスを有効選択する
08
8
4, 5
0
(予約)
00
0
6
0
パネルスイッチのステータスを無効選択する
00
0
1
パネルスイッチのステータスを有効選択する
40
64
7
0
(予約)
00
0

[説明]

  • 自動ステータス送信機能とは「カバーが開いた / 閉じた」「オンライン / オフライン」などの状態変化に伴うステータスをプリンターが自動的に通知する機能です。 この機能を「ASB 機能」と称し、状態変化を通知するステータスを「ASBステータス」と称します。 ASB 機能を使用すると、アプリケーションはプリンターに変化があったことをリアルタイムにかつ受動的な処理で取得できます。
  • 本コマンドで、いずれかのステータスを有効選択する (n ≠ 0 を指定) と基本 ASBステータスの自動送信機能が動作を開始します。 この時点で現在の基本 ASBステータスを送信します。 以降、ASB 機能が動作している間は有効選択されたステータスが変化する度に基本 ASBステータスを自動的に送信します。
  • 本コマンドで、すべてのステータスを無効選択する (n = 0 を指定) と基本 ASBステータスの自動送信機能が停止します。 以降、ASB 機能が停止している間はプリンターから基本 ASBステータスが送信されることはありません。
  • 複数のステータスを同時に有効または無効に選択できます。
  • ASB 機能が動作している間は ESC = でプリンターが無効な周辺機器に指定されていても、プリンターの状態に変化があれば基本 ASBステータスを送信します。
  • 本コマンドの設定は、ESC @ の実行、リセット、または電源をオフするまで有効です。
  • すべての基本 ASBステータスは有効選択されたステータスが変化した時の状態を示します。 このため、有効選択していないステータスであっても状態が変化していることがあります。
  • n の指定と ASB 機能の対象となる基本 ASBステータスの関係は次表となります。
  • n
    ASBステータス
    ビット
    機能
    ビット
    機能
    0
    ドロアーキックコネクターの状態
    第1 バイト: ビット 2
    ドロアーキックコネクター3番ピンの状態
    1
    オンライン / オフラインの状態
    第1 バイト: ビット 3
    オンライン / オフラインの状態
    第1 バイト: ビット 5
    カバーの状態
    第1 バイト: ビット 6
    スイッチによる紙送りの状態
    第2 バイト: ビット 0
    オンライン復帰待ちの状態
    第3 バイト: ビット 0, 1 (∗1)
    ロール紙ニアエンド検出器の状態
    第3 バイト: ビット 2, 3 (∗1)
    ロール紙エンド検出器の状態
    2
    エラーの状態
    第2 バイト: ビット 2
    復帰可能エラーの状態
    第2 バイト: ビット 3
    オートカッターエラーの状態
    第2 バイト: ビット 5
    復帰不可能エラーの状態
    第2 バイト: ビット 6
    自動復帰エラーの状態
    3
    連続用紙の検出器の状態
    第3 バイト: ビット 0, 1
    ロール紙ニアエンド検出器の状態
    第3 バイト: ビット 2, 3
    ロール紙エンド検出器の状態
    6
    パネルスイッチの状態
    第2 バイト: ビット 1
    紙送りスイッチの状態
  • (∗1) ESC c 4 で紙なし印字停止が有効な検出器に指定されている場合に対象となります。
  • 基本 ASBステータスは [第1 バイト] ~ [第4 バイト] の 4 バイト構成です。
  • 第1 バイト (プリンター情報)
  • ビット
    2進数
    機能
    16進数
    10進数
    0
    0
    固定
    00
    0
    1
    0
    固定
    00
    0
    2
    0
    ドロアーキックコネクター3番ピンのレベル = "L" (∗1)
    00
    0
    1
    ドロアーキックコネクター3番ピンのレベル = "H" (∗1)
    04
    4
    3
    0
    オンライン状態
    00
    0
    1
    オフライン状態
    08
    8
    4
    1
    固定
    10
    16
    5
    0
    カバーが閉じている
    00
    0
    1
    カバーが開いている
    20
    32
    6
    0
    紙送りスイッチによる紙送り中でない
    00
    0
    1
    紙送りスイッチによる紙送り中
    40
    64
    7
    0
    固定
    00
    0
    (∗1) ドロアーキックコネクターに外付けオプションブザーを接続した場合、ブザー鳴動中は"H"、それ以外は"L"となります。
  • 第2 バイト (プリンター情報)
  • ビット
    2進数
    機能
    16進数
    10進数
    0
    0
    オンライン復帰待ちでない
    00
    0
    1
    オンライン復帰待ち中
    01
    1
    1
    0
    紙送りスイッチが押されていない (OFF)
    00
    0
    1
    紙送りスイッチが押されている (ON)
    02
    2
    2
    0
    復帰可能エラー (オートカッターエラーを除く) 発生なし
    00
    0
    1
    復帰可能エラー (オートカッターエラーを除く) 発生あり
    04
    4
    3
    0
    オートカッターエラー発生なし
    00
    0
    1
    オートカッターエラー発生あり
    08
    8
    4
    0
    固定
    00
    0
    5
    0
    復帰不可能エラー発生なし
    00
    0
    1
    復帰不可能エラー発生あり
    20
    32
    6
    0
    自動復帰エラー発生なし
    00
    0
    1
    自動復帰エラー発生あり
    40
    64
    7
    0
    固定
    00
    0
    • オンライン復帰待ち (ビット 0) は GS ^ の実行時、GS FF の実行時、ラベルの除去動作に伴うスイッチ押下待ち時、一部の機種のロール紙交換時に変化します。
    • 復帰可能エラー (ビット 2) または オートカッターエラー (ビット 3) の発生原因が紙ジャム等であった場合は、エラー原因を取り除いた後に DLE ENQ (n = 2) でエラーから復帰できます。
    • 復帰不可能エラー (ビット 5) が発生した場合は、すぐに電源をオフにしてください。
    • 各種エラーの発生要因はオフラインレスポンス (オフライン要因の付加時) で確認できます。 オフラインレスポンスの詳細は GS ( H   <機能49> を参照してください。
  • 第3 バイト (用紙検出器情報)
  • ビット
    2進数
    機能
    16進数
    10進数
    0, 1
    00
    ロール紙ニアエンド検出器に用紙あり
    00
    0
    11
    ロール紙ニアエンド検出器に用紙なし
    03
    3
    2, 3
    00
    ロール紙エンド検出器に用紙あり
    00
    0
    11
    ロール紙エンド検出器に用紙なし
    0C
    12
    4
    0
    固定
    00
    0
    5, 6
    (予約)
    7
    0
    固定
    00
    0
    • サポートしている検出器は機種により異なります。 また、検出器の名称は機種により異なる場合があります。
  • 第4 バイト (用紙検出器情報)
  • ビット
    2進数
    機能
    16進数
    10進数
    0 ~ 3
    (予約)
    4
    0
    固定
    00
    0
    5, 6
    (予約)
    7
    0
    固定
    00
    0
  • ブロックデータ [ヘッダー ~ NUL] の送信中は一時的に ASB 機能が停止します。 このため、ブロックデータ [ヘッダー ~ NUL] の送信中は ASBステータスによるプリンターの状態変化の取得はできなくなります。
  • シリアルインターフェイス仕様では、ホストは必ず受信可能な状態でASB 機能を使用してください。
  • パラレルインターフェイス仕様で ASB 機能を使用する場合、ホストがリバースアイドル状態であることが望ましい。 しかし、常にリバースアイドル状態とすることができない場合は定期的に Reverse Mode へ移行して ASBステータスの有無を監視する必要があります。 このときReverse Mode でない時間が長すぎるために複数の状態変化により送信すべき ASBステータスを蓄積する必要が生じた場合、下記に示す 2 セット (8 バイト) の特殊データに加工した ASBステータスを Reverse Mode になった時点で他の送信データに優先して送信します。
    • ASB-1: 状態変化の有無を示すステータス情報
    • ASB-2: 最新の ASBステータス
  • (ASB-1) と (ASB-2) の値が異なるビットは少なくとも 1回の変化があったことを示します。 下記に具体例を示します。
     
    第1 バイト
    第2 バイト
    第3 バイト
    第4 バイト
    ASB-1
    0011 1000
    0000 0000
    0110 0011
    0000 1111
    ASB-2
    0001 0000
    0000 0000
    0110 0011
    0000 1111
    (ASB-1) と (ASB-2) では第1 バイトのビット 5 とビット 3 が異なる。 この情報から「カバーオープン (ビット 5) によるオフライン (ビット 3) が発生したが、現在はカバーが閉じておりオンラインである」ことがわかる。
  • 基本 ASBステータスは第1 バイトのビット 0, 1, 4, 7 により他の送信データと識別ができます。 プリンターから送信されたデータが"0xx1xx00" (x は 0 または 1) の場合は続く 3 バイトを ASBステータスとして処理してください。 ただし、ASBステータスの識別処理においては下記に示す処理も必要です。
    • XON/XOFF 制御でプリンターと通信している場合は、XOFF コードが 4 バイトの ASBステータスの間に割り込む場合があります。 このため XOFF コード以外の 4 バイトデータを ASBステータスとして処理します。 なお、ASBステータスは XOFF コードと一致しないデータ構成となっています。
 

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